▽…市内北部の魅力を高める「畑おこし」講座が始まり、集まった参加者が「たんじゅん農」に触れた。端的に言うと、炭素を含んだ有機物で良質な土壌をつくり、多種多様な野菜を栽培するもの。収穫した野菜は北部のイベントで販売する計画と聞き、早くも期待が膨らむ。「通過型観光」が特徴の北部だが、工夫次第で稼げる力はある。その第一歩に期待。
▽…八重山地区児童・生徒科学作品展の会場に行ったが、他の取材との兼ね合いもあり、じっくり見ることはかなわなかった。受賞を逃した作品の中にも個性豊かな研究が並ぶ。「ヤギは色を区別できるのか」「あんかけラーメンはなぜ熱い」「ガムを溶かす食材の研究」。うーむ、気になる。来年こそは子どもたちの作品をゆっくり鑑賞してみたい。
▽…「平成最後の敬老会」との声も漏れた。ことし新築された公民館で初となる敬老会を過ごした宮良のお年寄りから。やがて、時を同じくして各地で老朽化した公共施設を新築する動きもラッシュとなる。新しい物を喜ぶとともに、長い時をともに刻んだ物事に対しても「いつまでも」との願いを刻み焼き付けることが必要なのかも。何気ないが、考えさせられる一言だった。