竹富町農林水産課(野底忠課長)は3月31日に西表製糖工場(含みつ糖製造)建設工事の一般競争入札を予定していたが、応募していた2社が辞退したため入札を取りやめた。調整を行い、3日に再広告し、5月上旬にも入札を実施したい考え。
現工場は3月25日に今期操業を終えて解体されるため、着工の遅れで来期操業への影響も懸念されている。
建設工事は敷地面積1万1949平方㍍に鉄骨2階建て、延べ床面積約3489平方㍍の新工場をつくる。
設計および管理、プラント関連の機械器具設置工事はすでに受注を終えている。
当初計画では4月中旬に着工、11月下旬ごろの完成を予定していたが、入札の遅れで5月に着工した場合、完成は12月にずれ込む。次回入札が不調に終わった場合は操業への影響も懸念される。
参加資格企業の辞退に町農林水産課の大嶺高輝係長は「公共事業などの大規模な工事が各地で一斉に行われているため、現場管理に必要な有資格者などの人材確保に苦労していると聞いている」と話した。
野底課長は「次の公告への反応をみながら、操業に影響の無いようにしっかりと相手方を見つけて、早めに契約できるように取り組みたい」と述べ、年内完成に向けて取り組む考えを示した。
町では、西表糖業の老朽化のため、新工場への建て替えを進めている。