来年度から鳩間小学校(石垣幸子校長)に通う山名元太君(6)と父親の雅俊さん(36)、母親の栄里子さん(39)、弟の虎太郎君(5)、幹太君(3)が19日転入手続きのため、竹富町役場を訪れた。
山名さん家族は千葉県野田市から鳩間島へ移住。友人のフェイスブックの記事で廃校の危機が迫っていることを知り、移住を考えたという。
栄里子さんによると、元太君は集団にあまりなじめなかったため、「少人数の学校はどうだろうか」と1月末に2人で鳩間島を見学。その際、元太君が「この学校に行きたい」と初めて話したといい、即決した。
住居については、鳩間公民館の通事建次館長の計らいで石垣島の病院に入院している人の家を借りることになった。雅俊さんは仕事の関係で千葉に残り、4人は仕送りで生活する。
栄里子さんは「海もきれいで手つかずの自然がたくさんあり、すてきな場所。子どもがのびのびと成長できる素晴らしい環境だと思う」と印象を語る一方、「食事と病気、自然災害が心配」と不安な思いも吐露。
また、家族が離れ離れになることについて「夫も寂しがっており、一緒にいろいろ悩んだが、子どもたちにとっていい環境なので、頑張っていきたい」と話した。