県立高校の2013年度卒業式が1日、一斉に行われ、八重山高校、八重山農林高校、八重山商工高校(定時制含む)の計517人が通い慣れた学び舎を巣立った。
各校では、体育館から校門まで在校生や父母らが花道をつくり、花束を贈ったり、共に記念撮影する姿が見られた。卒業生たちはこれまでの思い出を胸に、進学や就職へとそれぞれの道を歩む。
このうち、八重山高校(本成浩校長、生徒705人)では、午前9時30分から体育館で第66回卒業式が行われ、男子100人、女子137人の計237人に卒業証書が手渡された。
式辞で本成校長は坂村真民の言葉「念ずれば花ひらく」を紹介し、「思い、念じ続けていればいつかは必ず花が開く。何かにつまずいた時や迷った時は立ち止まってこの言葉を思い出し、乗り越えていってほしい」とはなむけの言葉を贈った。武富弘次PTA会長、保護者代表の吉見武浩さんが祝辞を述べた。
在校生を代表して小浜健悟生徒会長は「先輩方のような豊かな人間性と何事にも取り組む心を育み、後輩たちに伝えたい。挫折もあるかもしれないが、つらいのは幸せをつかむ途中だという気持ちを持ち続けてほしい」と送辞。
卒業生を代表して志喜屋勉紀君と小林大隼君が「八重高で過ごした青春の日々はとても充実し、かけがえのない大切な時間だった。生徒全員が輝き、八重高の名前が全国に行き届くことを期待している」と答辞を述べた。
式後は激励会も行われ、在校生や職員らが踊りや歌を披露し、卒業生の門出を祝った。
一方、八重山農林高校(本村博之校長)の第76回卒業式では132人、八重山商工高校(友利成寿校長)の第45回卒業式では135人、同定時制(同、生徒72人)の後期卒業式では13人が学び舎を後にした。