【与那国】操業中のJAおきなわ与那国支店の製糖工場の原料搬入が予定通り進んでいない。収穫作業に人手が不足しているためで、同支店から要請を受けた町は8日から60人余の職員を収穫作業に当たらせている。
操業は、1月31日から3月20日まで50日間の予定で、今期の原料搬入量は3600㌧を見込んでいる。3日時点の搬入量は246㌧で、平均糖度13.3度と好調だが収穫が追いついておらず、工場は圧搾を停止するなど操業に支障が出ている。
今期は、同支店が呼びかけた援農隊の応募が例年より少なく、刈り取り作業員の確保に苦慮している上、雨天続きでハーベスターが稼働できない状況にある。
これらの状況から同支店は4日、町に対し刈り取り作業の協力を要請。町は、8日から14日まで職員60人余を作業に対応させることとし、工場が作業方法を町職員に指導した。
町の対応などでここ数日は予定量に戻りつつあるものの、工場関係者は「操業期間は延びるだろう」と話している。
(田頭政英通信員)