「黒潮にいどめ! その手でつかめ! でっかいカジキ」をキャッチフレーズに第26回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(与那国町主催)が4日、開幕する。台湾の台北市から参加の4チームを含め町内外からエントリーした32チーム106人が黒潮に乗ってくる大型回遊魚・カジキを求め、国境の海に挑む▼与那国島は冬場をピークに年間1000本以上のカジキが水揚げされる国内随一のカジキ漁のメッカ。過去には300㌔超えの大物も揚がり、大会でも200㌔級を含め毎年、10本前後の釣果が上がっており、参加者の期待も膨らむ▼カジキ釣りの舞台は与那国島の近海。久部良漁港から数十分の近さ。東崎から目視で確認できるほどの近海で参加チームが自船、チャーター船を走らせカジキを追う▼磯釣りや親子の釣り競技もあり、2日間、豊かな与那国の海で釣り三昧だ。このほかに後夜祭での名物・カジキの丸焼きなど、与那国ならではの豪快なアトラクションも見ものだ▼だが、気がかりなのが、海水温の上昇とともにカジキの水揚げが鈍っていること。与那国町漁協によると、最近は週に2、3本しか揚がらないとか▼大会は4日午前7時、2日間の競技がスタートする。参加チームには関係者の不安を吹き飛ばす大きな釣果を期待したい。 (下野宏一)
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