登野城5町内会(豊川雅行会長)の第8回「マフタネーぬアコウ木ぬ下 あがろうざ節を唄う集い」が20日夕、登野城のアコウ木の下の緑地で開催され、約30組が出場した。同集いは登野城に伝わる子守唄「あがろうざ節」を歌い継ぎ、世代間の交流を図ることが目的。
與那國久枝八重山おどり稽古道場の子どもたちによる舞踊「あがろうざ節」で幕開け。舞台には、親子の出場者や民謡や三線などの同じ教室に通う門下生のグループなども登場し、それぞれの「あがろうざ節」を響かせた。
宮城拓矢(33)・奈美子さん(34)夫婦=伊野田在住=は生後5カ月の長女、羽花(わか)ちゃんと一緒に出場し、奈美子さんは「2年前は2人だけの出場だったが、あがろうざ節は子守歌なので、子どもが生まれたら、また出場してみたいと思っていた」と話す。羽花ちゃんは拓矢さんの腕に抱かれながら、2人のあがろうざ節を気持ち良さそうに聴いていた。
日が沈み、日中の暑さも和らぐに連れて、会場に集まる市民や観光客も増えていき、出演者らの歌声に聴き入っていた。
豊川会長は「今年も多くの参加者と来場者でにぎわっている。10回、20回と続けていきたい」と述べた。