ユッカヌヒー(旧暦5月4日)の19日、八重山各地でハーリーが行われ、海人の祭典を一目見ようと、各漁港には大勢の観客が詰め掛け、色鮮やかなそろいのTシャツを着た出場者らでにぎわった。ハーリーが始まると、ゴール前では応援の人たちがつかんでは引き寄せる動作を繰り返し、サバニを少しでも早く迎えようと声援を送った。サバニのこぎ手たちは波しぶきを上げながら力いっぱいエークをこいだ。
団体ハーリー決勝では、頭一つ抜け出したNFS川良山グループが2位の黒潮に約3秒の差をつけ、2年ぶり2回目の優勝を果たした。
1週間毎日練習してきたという平良俊明監督(47)は「決勝は予選より10秒縮めることができた。チームの持ち味のターンがうまくいった」とレースを振り返った。
西里進主将は「昨年負けたのが良かった。ハーリー伝統のストローク漕法で練習してきた。8月の名護ハーリーでも優勝できるようまた練習に励みたい」と話した。