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御神崎を国の登録記念物に 名勝に追加指定

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国の登録記念物に登録された御神崎(市教委文化財課提供)

 国の文化審議会(宮田亮平会長)は19日、石垣市崎枝の御神崎(うがんざき)を登録記念物(名勝地関係)に登録し、於茂登岳山域の南側斜面一帯を名勝「川平湾及び於茂登岳」に追加指定するよう下村博文文部科学大臣に答申した。市教育委員会文化財課によると、官報告示の日程はまだ決まっていない。国の登録記念物は県内では石垣市の仲本氏庭園(2012年1月24日)とうるま市の平敷屋製糖工場跡(15年1月26日)に続くもので、自然景観を中心とした名勝としての登録は初。

 御神崎は屋良部半島の北端に突出する岬で、その周囲を緑色擬灰岩の絶壁が取り巻き、海峡を挟んで西表島を望むことができる風光明媚(めいび)な景勝地。特に半島北端部の岬は神が降臨する聖地として石垣島の人々の崇敬を集めている。

 岬の北側約20㍍の海中に立つ緑色擬灰岩の島頂部には「ブナリツブルイシ(姉の頭石)」と呼ばれる岩があり、大酒飲みの弟をいさめようとした姉が逆に切りつけられ、その頭が動かぬ岩と化したという民話も残っている。

 「川平湾及び於茂登岳」は1997年9月11日に国の名勝に指定。今回追加されたのは於茂登岳山域の南側斜面一帯の747万7601.64平方㍍。すでに指定している地区と同様にセマルハコガメやサキシマスオウノキ群落など、亜熱帯特有の希少な動植物が多く生息していることから追加されることになった。

 石垣朝子市教育長は「さまざまな要素を併せ持つ土地だからこそ文化財として認められた。これらを適正に保護、活用していくことが私たちの使命」と述べた。

 御神崎の近くにある崎枝小中学校の手登根宏校長は「小中ともに理科で地層の学習があり、観察に行くことなどを考えている。灯台図画コンクールへの応募も積極的に呼びかけたい」と話した。


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