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1月開館は困難に 与那国

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基礎工事を終えた与那国島歴史文化交流資料館の建設地。左端は与那国中体育館=16日午後、祖納

 【与那国】町が年内の完成、来年1月の開館を予定していた与那国島歴史文化交流資料館「ディディ与那国交流館」の日程がずれ込む見通しとなった。6月定例町議会(糸数健一議長)が16日の本会議で、町当局から上程された建築工事請負契約案件を野党側の反対多数で否決したため。町が入札をやり直すには1カ月前後かかることから着工が遅れ、町は1月の開館は難しいとみている。

 議案は契約金額1億3656万円(消費税込み)で、契約先は地元業者。これに先立ち町は地元5業者を指名、入札を行っていた。

 この日の本会議で與那覇英作氏らは、JV(共同企業体)方式にすべきではないかなどと主張、町側は「今後の発注計画などを考慮してJVではなく単独で発注を行った」として理解を求めたが、折り合いがつかなった。

 議案の否決を受け、町側は指名審査会を開いて業者を選定し、入札を行うことになるが、総務財政課によると、この作業に20日から1カ月を要するという。臨時議会の招集など今後の対応について同課は「検討中」としている。 

 同資料館は、姉妹都市の台湾花蓮市との交流の歩みや、明治から現代までの記録写真、歴史・文化を伝える古民具などを展示するなどして島をアピールすることを目的に建設を計画。唄ラボ(芸能体験)、食ラボ(郷土食体験)、風ラボ(情報発信)の各コーナーを設け、観光の拠点施設として位置づけている。開館に向けスタッフの研修、資料収集も行っている。

 建設工事は、敷地面積2543平方㍍に526平方㍍の鉄筋コンクリート壁式構造平屋建てを整備するもの。すでに基礎工事は終わっている。


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