竹富町は15日、開会中の6月定例議会に上程していた「竹富町墓地基本計画」の策定について「提案理由の表現内容および、一連の手続きに不備がある」として撤回を請求。全会一致で承認された。11日に議案審議が行われた「町墓地等の経営の許可等に関する条例」についても撤回請求する見通し。開会前の全体協議で同計画の取り扱いを慎重に審議した結果、開会が当初の午前10時から午後4時にずれ込んだ。
他の議案の提案理由で「地方自治法第96条第2項の規定に基づく」などの法的根拠が記載されているのに対し、同計画の提案理由では根拠の記載がないことから議員間から「ちゃんと記載すべきだ」との指摘があった。
墓地基本計画は、墓地の散在化を防ぎ、計画的な墓地の集約化を図ることで生活環境の保全、観光地として質の高い景観の保全を目的に策定が計画されている。
川満栄長町長は「計画内容に問題はなく、記載にも間違いはないが、後世に残るものなので法的根拠を入れてしっかり整備していく」と述べた。