自室や自宅から出ない引きこもりの若者(39歳以下)が石垣市内で173人いると推計されることが、石垣市青少年センターのアンケート結果で分かった。調査は今年2月、40歳未満の市民が属する2000世帯にアンケート用紙を郵送、27・05%に当たる533世帯から回答があった。30世帯が不在だった。「自宅からほとんど出ない」あるいは「自室から出るが、自宅からは出ない」との回答は6人で、有効回収率に占める割合は1・1%。これを40歳未満人口全体から推計すると173人となる。「趣味や買い物などの用事で時々出かける」という軽度の若者は525人と推計される。
引きこもりの若者の年齢は18歳までが8・8%、19~39歳が61・7%となり、6割が成人。同センターは、高校卒業後の子ども若者支援の遅れが如実に表れていると分析する。
引きこもり状態の期間は6カ月以上3年未満が47%と5割弱を占め、3年以上5年未満が17・6%、5年以上10年未満と10年以上はともに11・8%となり、一度引きこもると長期化する傾向がうかがえるという。
引きこもりになったきっかけについては、「人間関係がうまくいかなかった」(50%)、「職場になじめなかった」(23・5%)との回答が多く、人間関係や職場でのつまずきから孤立状態に陥り、相談支援の機会を逃しているとセンターは推測する。
不登校や生活習慣の乱れから引きこもりになるケースは3割を超えており、学齢期での早期発見、早期対応の重要性も指摘した。