「イリオモテヤマネコ発見50年記念事業実行委員会」の発足記者会見が15日午前、石垣港離島ターミナル会議室で開かれ、実行委員長の川満栄長町長がツシマヤマネコが生息する長崎県対馬市との「ヤマネコ愛ランド共同宣言」の採択などを発表した。川満町長は「イリオモテヤマネコは人類の宝で竹富町のシンボル的存在。世界自然遺産登録への重要なキーワードにもなっている。共存共栄を図りながら、保護保全に取り組んでいきたい」と述べた。
同実委は、イリオモテヤマネコが発見されてからの50年を振り返り、自然環境の保全などへの機運を高める目的で発足。
事業計画では、今秋をめどに西表島でのヤマネコに関するシンポジウムを開催することや、対馬市への児童生徒の派遣などを盛り込んでいる。来年2月の第23回ヤマネコマラソン大会では完走者に発見50年記念メダルを贈呈する予定。
会見にはヤマネコの発見者・戸川幸夫氏の次女で認定特定非営利活動法人トラ・ゾウ保護基金の理事長を務める戸川久美さんも出席し、「ヤマネコが全国に知られて50年となったことをきっかけに、どんな西表島にしていくのか、子どもも大人も島の人たちも一緒に考えていく一歩になってほしい」と記念事業への期待を語った。
実行委の副委員長は上里至(副町長)、上亀直之(町観光協会会長)、上勢頭保(町商工会会長)、高田見諒(町公民館連絡協議会会長)、玉盛雅治(八重山地区交通安全協会西表島東部支部長)の各氏。