【竹富】昨年6月末から常駐医師が不在となっていた町立竹富診療所に1日付で石橋興介医師(35)=福岡県出身=が着任した。同診療所では常駐医が不在だった9カ月間、沖縄地域医療支援センターから派遣された医師が週3回代診を行っていたが、夜間は医師が不在となるため住民から不安が出ていた。竹富公民館の上勢頭篤館長は「島をあげて石橋医師の着任を喜んでいる」と話した。看護師の新地麻里香さん(26)=読谷村出身=も同日付で着任した。
町健康づくり課によると、同診療所は常駐医の退職で後任の確保が難航し、2009年4月から11年4月までの2年間、昨年7月から今年3月までの9カ月間、不在となっていた。
石橋医師は岩手医科大学卒。沖縄日赤病院を経て福岡県内の医療機関に勤務していた。学生時代から旅行で郡内を訪れており、「離島医療は医師を志したきっかけの一つ。(医師や看護師の)研修受け入れも積極的に取り組みたい」と意気込む。
また、内科出身のため、「外傷などの外科診療に対して不安もある。勉強し直しながら、地元の消防団との連係を密に取っていきたい」と話した。
上勢頭館長は「(常駐医が不在だと)夜間は医師がいないため、不安に思う島民もいた。常駐してくれる医師がいてくれて非常に安心だ」、大山榮一前館長も「島を挙げて歓迎したい」と喜んでいる。竹富診療所医師着任