石垣市史編集課は市史編集事業で収集してきた写真やネガなど約7万5千点をデジタル化し、ネット上で公開する作業を進めている。これまでに刊行した「石垣島の風景と歴史」「八重山写真帖」の写真はすでに公開しており、7月に新たに立ち上げる「石垣市史デジタル資料室」でさらに内容を充実させていく。同課の松村順一課長は「新たな観光資源として活用が図れると思う」と話している。
「石垣市史デジタル資料室」では、「石垣島の風景と歴史」「八重山写真帖」以外にも▽石垣市の街角風景▽石垣島の御嶽・拝所▽石垣島の名所・旧跡▽八重山古地図展ーなどのカテゴリーに分け、それぞれ写真を見られるようにする。カテゴリー外の写真についても「石垣市史のアルバム」で検索できるよう整備していく。
松村課長は「写真は申請すれば使用できるようになっており、いろんな場面で使われることで石垣島のPRにつなげられる」と期待。
また、同課では八重山関係の写真を集めていることから、「これを機に提供したいという人が増えてくれれば、より充実したものになっていくと思う」と述べた。
事業期間は2012年度から16年度までの5年間。14年度までに4万点をデジタル化し、残りの3万5千点を15、16年度で行う。事業費は3615万円。