鳩間中学校(儀間真栄校長)の卒業生、高山勇理君と豊田標君とともに最後の思い出づくりをしようと、「いだふに(サバニ)」の体験(鳩間子ども会主催)が15日午後、鳩間の言葉で「ゆに小(ぐゎ)」と呼ばれるバラス島から同島の前の浜までのコースで行われた。
卒業生の2人と在校生、OB、教諭の合わせて8人が乗り込み、船尾で田代幸雄さん=石垣市在住、鳩間島出身=がかじを取った。
この日は強い南風のために海上が波立ち、浸水で転覆するアクシデントもあったが、1時間足らずでこぎ切り、保護者や住民の出迎えを受けた。
高山君は「相当過酷だと分かり、昔の人のすごさや大変さが身にしみた」、豊田君は「島の人に『海は一寸先は分からない』と言われたが、身をもって体験できた」とそれぞれ感想を語った。