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竹富町、副町長人事案を提案へ

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上 里  至 氏

 竹富町は3月5日から始まる町議会3月定例会前日の4日、臨時会を招集し、副町長人事案を提案する。26日、臨時会招集を告示した。元八重山事務所長の上里至氏(64)=那覇市=を提案する考えで上里氏も内諾している。一方、野党側の町議らは取材に対して、人事案には反対していないものの「本会議の初日に副町長人事案を諮ればいいだけではないか」と臨時会招集を疑問視する。

 町の副町長人事は2012年9月の町長選で川満町長が2期目当選を果たした後、12年12月定例会と13年3月定例会に前副町長の富本傳氏を提案したが野党多数の議会勢力で否決され、2年以上にわたって副町長不在が続いている。

 本紙の取材に上里氏は「議会の同意を得なければ何とも言えないが、町のことで力になれるのであれば光栄だ。町長からもいろいろと話を聞いており、力になれるのであればということで(人事案を)了解している」と述べた。

 3月定例会本会議前の臨時会開催について川満栄長町長は上里氏を副町長に迎えて本会議に臨みたいとする意向を示し、「何とか早めに副町長を配置したい」と述べ、議会側との調整を図っている。

 与党の調整が進められる一方、野党の新田長男氏は「人事案に対しては他の議員の話も聞かないと何とも言えないが、本会議前に臨時会を招集する必要があるのか」と疑問視。

 西大舛髙旬氏は「上里氏は人柄も良く実績もあり、八重山のことをよく知っている。県とのパイプもあって人物的には適任だと思うが」と賛意を示しつつも、新田氏と同様に臨時会招集に異論を呈した。

 上里氏は宮古の池間島出身。琉球大学農学部卒、九州大学大学院を修了。1977年に県庁職員に採用。企画部企画調整統括監を経て県八重山事務所の初代所長を務めて退官。㈱県物産公社社長を3年間務め、昨年6月に退社した。現在は町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会の委員も務めている。


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