県商工会連合会の創立40周年記念式典がこのほど、那覇市内のホテルで開かれ、今年で創業101年を迎えた石垣市字石垣の玉那覇酒造所(玉那覇有紹代表取締役)が百年企業で表彰された。玉那覇代表取締役の長男、有一郎さん(36)は19日午前、市役所で中山義隆市長に受賞を報告し、「玉那覇の味を守り、地域に愛される酒造所として頑張っていきたい」と話した。
玉那覇酒造所は有紹さんの祖父、有和さんが1912(大正元)年に創業。45年に空襲で全壊するが再建、有紹さんの父、有幸さんが2代目を継いだ。有幸さんが51年に急逝した後は、当時5歳だった有紹さんが3代目となり、有紹さんの母、吉子さんが切り盛りした。
4代目を継ぐため、酒造所で業務に励む有一郎さんは「祖父が亡くなった後は祖母が守り、父も3代目として頑張った。100年もの間、酒造所を続けてこられたのも周囲の支えがあったからこそ。これから、150年、200年と続けていけるよう、みんなで協力し、精進していきたい」と話した。