全日本空輸(ANA)は3月29日から10月24日までの間、中型機のボーイング767−300(270席)を就航させている羽田—石垣線を現行の1日1往復2便から2往復4便に拡大し、4月24日からは最新機種のボーイング787—8型機(335席)を初めて投入する。提供座席数は現行の倍以上となり、輸送力が大幅アップ。日本トランスオーシャン航空(JTA)を加えた南ぬ島石垣空港の羽田路線は、1日4往復8便と充実強化されることになる。
ANA沖縄支店によると、3月29日から4月23日までは現行の中型機1機、4月24日からは最新中型機を加えた2機で運航。さらに夏場の観光シーズンとなる7月10日から9月末までは最新中型機1機で4便の運航を計画する。
運航期間中、1日当たりの往復提供座席数は現行の540席から1080席、1210席とそれぞれ増え、ピーク期には約2.5倍の1340席に増加。JTAの現行580〜600席を合わせた両社の羽田路線は計1920〜1940席となる。
運航時間は羽田発が午前7時50分と同11時15分、石垣発が正午と午後3時台を予定している。
ANAの羽田—石垣路線の2014年乗降客数は19万3906人で石垣空港発着の県外路線で最多を記録、前年の16万7620人から15.68%伸びた。
沖縄支店は「東京直行便の需要があり、良い路線になっている。さらに便数を増やしても需要が見込めると判断した」と話している。
一方、ANAは4月24日からは石垣—福岡間で1日1往復2便も運航する。10月24日までの期間運航。