「凧(たこ)揚げ教えて」と隣の1年坊主が母親と連れ立ってきた▼学校で正月のお楽しみ会があり、その一つの凧揚げを任されたという。去年作った凧が家にあるので率先して手を上げたものの一人で凧を揚げたことがない、こつを教えてと真剣なまなざし▼持参の凧を見たら妖怪を自分で描いた白い包装紙で作った「やっぴぃ凧」。早速、糸を結び試し揚げしようとしたら母親が尻尾がないけどミングルシャ(回転失墜)はしないかと問う。凧はバランスが取れていればシャク(糸目)の調整で尻尾なしでも揚がる。本土や外国の凧は尻尾のないのが多いんだよ▼さー糸を持って、凧を放して糸を引いたり繰り出したりしてごらん。脇から母親が走れ!と口を出す。そこで再度凧あげ心得。凧あげで走るのは風がない時。普段は風を背に受けて立ち、凧を放すだけでいい。あとは糸を引いたり繰り出したりするだけでいいと手本を示す。でもこの操作は習うより慣れだ▼そこで助言。一人でうまくいかない時はお友達に手伝ってもらうといいよ。十数メートルほど離れた所で友達に凧を持たせ1、2の3で放してもらい、糸を一気に手繰り寄せて揚げるんだよ。さてうまくいったかな▼きょうは新春凧揚げ大会。凧病院では大事な凧を上手に揚げるこつも指南している。(仲間清隆)
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