【那覇】第47回衆院選は、14日の投開票に向けきょうから3日攻防に突入した。米軍普天間飛行場の移設問題を最大の争点に、八重山3市町など11市町村で構成する沖縄4区に立候補している新人で元県議会議長の仲里利信氏(77)=無所属=と、前職の西銘恒三郎氏(60)=自民公認、公明推薦=の2氏は、終盤の戦いに運動員を総動員し、票の上積みに向けた最後の追い込みに全力を挙げている。
今選挙で仲里氏と西銘氏は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非をめぐり立場の違いが鮮明。仲里氏は新基地建設に反対し、西銘氏は安倍政権の方針に沿って移設を容認している。
仲里氏は、翁長雄志知事を支える保革共闘のオール沖縄勢力の支援を受けた選挙戦を展開。翁長知事らと遊説をこなし新辺野古基地の建設反対、農業を守るためのTPP(環太平洋連携協定)交渉撤退、離島振興などの政策を掲げ、支持を訴えている。
西銘氏は、衆院の実績と知名度を最大限に生かし、安倍政権とのパイプを強調した選挙戦を展開。自民党と公明党のセット戦術で景気回復、女性大活躍・子育て支援、離島元気・活性化などを政策に掲げ、行動、交渉、実現力をアピールし再選を目指している。
4区以外の選挙区では1区に共産前職の赤嶺政賢(66)、自民前職の国場幸之助(41)、維新元職の下地幹郎(53)の3氏、2区に社民前職の照屋寛徳(69)と自民前職の宮崎政久(49)の2氏、3区は自民前職の比嘉奈津美(56)、生活前職の玉城デニー(55)の2氏がそれぞれ立候補し、激しい選挙戦を繰り広げている。