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工事遅れは「社会的災害」 町、農家支援策を検討

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 開会中の12月定例竹富町議会(新博文議長)は10日、一般質問を行い、新田長男、西大舛髙旬、大久研一、波照間純一の4氏が登壇した。工事の遅れで操業開始が来年3月中旬にずれ込む見込みの西表製糖工場整備事業について、川満栄長町長は「全国的な需要増で鉄骨の納入が遅れたことが要因と聞いており、社会的な災害だと思う」と述べ、工期を延長して対応し、事業者に違約金は求めない考えを示した。西大舛氏の質問に答えた。

 生産農家への対応について野底忠農林水産課長は「収入対策としてはJAの生活融資を受けた農家の利息の減免猶予をJAと調整している。操業が遅れた期間中に農家が借り入れた融資にかかる利息を助成できないか検討している」と説明。

 農家の減収対策としては「肥料の助成を検討している。波照間、小浜の生産農家の春植え用苗の要望を確認し、西表の農家から苗を購入して支援することも検討している」と答弁した。

 刈り取り作業員の確保については「郡内の各製糖工場に呼びかけ、操業を終えた地域から西表島に派遣してもらえるように連携をとりたい」とした。

 議会を傍聴した西表東部地区の生産農家が当局の説明に憤り、「農家のことを何も分かっていない」「(サトウキビを)町が買い取れ」とヤジを飛ばし、議長が注意する場面もあった。


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