「石垣空港」の看板が掲示されていた旧石垣空港の石垣市所有ターミナルビルの解体工事が3日までにほぼ終わり、旧空港の建築物は市消防庁舎(旧石垣航空基地庁舎)と国際線の出入国検査を行っていたCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設だけとなっている。
同ビルは1973(昭和48)年11月に供用開始し、旧空港が閉鎖される前日の2013年3月6日まで40年間使用されてきた。
市内在住の30代男性は「あまりにもあっけない。ミニチュア模型などで残してほしい」、旧空港付近をドライブしていた40代男性は「いつの間にかなくなっていて驚いた。いろいろお世話になったのに、最後を見届けることができなかった」と寂しそうに話した。
市空港課によると、同工事の工期は今月19日まで。残ったがれきの撤去や解体作業の確認作業を終えて工事完了となる。
同ビルは鉄筋コンクリート造り一部2階建て。建築面積は1379平方㍍。解体工事は10月21日に着工していた。
解体工事後は、滑走路のアスファルトなどをはがして整地し、南ぬ島石垣空港へのアクセス道路の工事や県立八重山病院の移転新築が計画されている。