八重山地区内(5工場)の2014年・15年期サトウキビの生産量は、前期実績を1866㌧(2%)上回る9万7260㌧が見込まれている。10㌃当たりの単位収量は、5.391㌧。台風被害は少なかったが、8月から続く干ばつ傾向で、平年と比べ茎長が短く、ほぼ前期なみに5㌧台前半の低い数値を見込む。収穫面積は1804㌶と前期実績を9㌶上回る見込み。石垣島製糖と西表糖業で増産、残り3工場は減産を見込む。操業開始は波照間、石垣島製糖、JA与那国工場が年内操業を予定している。
石垣島製糖は2年ぶりの年内操業となる12月17日の操業開始を計画している。
収穫面積は前期実績を18㌶上回る1324㌶を予定。単収約5.72㌧で生産量は7万5734㌧と、前期から4252㌧の増産を見込んでいる。
竹富町小浜製糖工場は来年1月16日の操業開始。収穫量は前期を221㌧下回る2225㌧を見込む。収穫面積が42.25㌶と前期から約12㌶減少したことが要因。
西表糖業は、現在整備中の新工場完成後の操業開始。収穫面積142.5㌶と、前期から6.5㌶減するものの、前期を上回る5.6㌧台の単収を見込むことから、収穫量は前期を651㌧上回る8004㌧と予想している。
波照間製糖は、地区内で最も早い12月11日
の操業開始を予定。約196㌶の収穫面積を確保したものの、干ばつ被害が大きく、4㌧台ギリギリの単収で、収穫量は7983㌧と前期実績から2400㌧以上の減産を見込んでいる。
JA与那国支店製糖工場は12月17日に操業を開始。収穫面積99.5㌶と前期を16.6㌶上回ったが、干ばつ被害で単収を前期比約1㌧減の3.5㌧の低数値を見込み、生産量は前期比383㌧減の3314㌧を見込んでいる。