【波照間】波照間小学校120周年・波照間中学校66周年記念式典・祝賀会(同記念事業期成会主催)が23日午後、波照間小中学校体育館で開かれた。同校は「島を愛し、共生、じりつできるウタマ(子ども)」を教育目標に掲げ、これまでに小学校2545人、中学校1393人の卒業生を輩出。式典では期成会が50年ぶりに新調した校旗を贈ったほか、歴代校長やPTA会長、記念事業功労者ら58個人6団体を表彰した。(3面に関連)
波照間小は1894年7月16日に創設。中学校は1949年に小中併置校として開校し、79年に分離独立したが、2011年に再び小中併置校となった。
式典で大嶺高安記念事業期成会長は校旗に込められた意味を説明し、「児童生徒の皆さんも校旗のように感謝の心を持ってください」とあいさつ。後冨底周二PTA会長も「15歳の独り立ちに向けて、文化と伝統の継承、安心して学べる環境づくりに取り組んでいきたい」と述べた。
比嘉達校長は「学校職員、児童生徒、保護者・地域がしっかりと一つになったとき、子どもたちを主人公とした新たな歴史、伝統が創造されていくものと思う」と式辞。
児童代表の仲底芽衣さん(6年)と生徒代表の新城慧悟君(3年)が「先輩たちが築いた校風を守り、全員で力を合わせて学校を盛り上げていきたい」と喜びの言葉を述べた。
國吉長秀さん(波照間中第20代校長)が受賞者代表あいさつ。川満栄長竹富町長、慶田盛安三教育長、黒島一哉八重山教育事務所長が祝辞を述べた。
式典終了後は学習発表会・祝賀会が催され、児童生徒が波照間節斉唱や創作狂言、卒業生や各集落が舞踊を披露。来場した大勢の卒業生や郷友会員らも参加して創立記念日を祝った。