資源ごみの日に門前など所定の場所に出された資源化ごみからアルミ缶などを持ち去る行為を禁止する条例が11月1日から施行されたのに伴い、アルミ缶を回収していた65歳以上のお年寄りらを対象に、石垣市が近隣地域の清掃を委託する「まちなか美しゃ守り隊」が13日、活動を開始した。同隊に応募したのは15人。週2回1時間程度の清掃を行い、1回につき1000円の収入を得る。
条例施行前、市内では資源ごみの日にアルミ缶だけを収集、販売して生活費や小遣いに充てるお年寄りらがいたため、市環境課は救済措置として清掃事業を導入、空き缶を集めているお年寄りらに清掃事業への応募を働きかけていた。
活動開始を翌日に控えた12日夕、市役所ピロティで結成式が行われ、交通安全ベストやごみばさみなど清掃用具が貸与された。10月まで空き缶を集めていた68歳の男性は「専門に集めていたが、清掃のほうがよい」、79歳の女性も「このほうがよさそう。空き缶回収より楽になる」と喜んだ。
15人は自宅周辺の地域で清掃を行い、集めたごみを新川公園、市環境課、真栄里公園など所定の場所に持ち込むことになっている。
慶田盛伸課長は「とりあえず15人でスタートするが、予算は30人分を確保しているので、今後、柔軟に対応していく」と話した。
結成式で長嶺康茂市民保健部長は「身近な場所をきれいにし、より住みよいまちづくりができることを期待する。少しでも生活の糧にしてもらいたい。車には注意して活動してほしい」と激励した。