八重山病院の診療費未納額は9月末時点で累計2億1929万4144円となり、前年同月比で374万円余(1.7%)増加した。同病院では11月の未収金対策強化月間に合わせて徴収体制を強化することにしており、10月31日に1億670万円分に当たる1387通の督促状を発送、これ以外のケースについても発送していく。
未収金のうち、今年4月の現年度分は、公費として確実に徴収できる出産一時金2905万2556円を除く実質未納額は6921件合わせて2072万6947円で、前年同期から96万3380円(4.8%)増えた。このうち1万円未満が3640件と全体の52.6%を占めた。
9月には外国人観光客の診療で約100万円が未収となったが、保険会社を通して支払い方法を調整し、11月時点で支払いは済んでいる。
1990年度から2013年度までの過年度分は1億9578万3354円。
八重山病院によると、診療費未納のケースのなかには、支払い能力があるのに払わない悪質なケースもあるという。
同病院では、生活に困って支払い計画が立てられない場合や自身や家族の支払い状況が不明な場合などには相談するよう呼びかけている。相談がない場合は、支払いの意志がないとみなされ、法的措置の対象となる可能性があるという。