10月30日から西表島などで夜間断水を実施している竹富町の川満栄長町長は5日、今後もまとまった雨が降らなかった場合に備え、仲間川や浦内川から取水できるよう県や国の出先機関に取水に関する許認可や予算措置を要請する。町は7日にも臨時議会を開き、仲間川からの取水パイプの設置に係る予算などを計上することにしている。
同課では今後もまとまった雨が降らなかった場合、現在は8時間の断水時間を10時間、12時間に拡大。隔日給水も視野に各水源地の流入量と配水量を注視している。
隔日給水となった場合、町民生活への影響が懸念されるため、2級河川の仲間川や浦内川から臨時的に取水できるよう、県や国に要請する。
町水道課によると、西表島では2日夕から夜にかけて、東部で5㍉、西部で3㍉の降水があった。
これを受けて、町渇水対策本部(本部長・川満町長)は4日、西表東部地区の一部と上原、舟浮簡易水道事業区の夜間断水を解除することを決めたが、町は「あくまでも一時的な解除」としている。
一時的に夜間断水を解除するのは、西表東部第一区簡易水道事業区(豊原・大原・大富・新城島・黒島)と上原簡易水道事業区(船浦・上原・中野・住吉・浦内・鳩間)、舟浮簡易水道事業区(舟浮)。
西表東部第2区(古見・美原・由布島・小浜島)と西表西部(祖納・干立・白浜)の夜間断水は継続する。
町水道課の宮良用和課長は「夜間断水の解除はあくまでも一時的なもの。まとまった雨は期待できず、町民には節水への協力をお願いしたい」と呼びかけている。
郡内で少雨傾向が続いているため、町内では、石垣市から給水を受けている竹富島と海水を淡水化している波照間島を除く全地区で10月30日から、午後10時から午前6時までの時間断水が行われてきた。