竹富町商工会(上勢頭保会長)は6日午後、石垣港離島ターミナルで「地域内資金循環等新事業開発検討事業」の勉強会を開き、沖縄エコツーリズム推進協議会の花井正光会長が「奄美・琉球の世界自然遺産登録と地域振興~地域の福祉向上を目指す新たなツールの創出~」をテーマに講話した。
花井会長は世界遺産をめぐる最近の動向や、奄美・琉球の世界自然遺産登録などについて説明。ユネスコが制定する生物圏保存地域(国内呼称・ユネスコエコパーク)も紹介し、「エコパーク登録の後、世界遺産になった所もある。先にエコパークの登録を目指すというのもありだと思う」と述べた。
世界自然遺産登録をきっかけに西表島の発展のために必要なこととして、登録決定前は▽世界遺産のコンセプトの普及啓発の担い手▽地域振興と観光振興の統合戦略の構築など、登録後は▽観光地の自律運営の主体▽生物多様性の保全と持続可能な利用の担い手|などを挙げ、「商工会のそれぞれの目的をどうすり合わせていくかが重要だ」などとアドバイスした。