【那覇】沖縄本島在住の卒業生で組織する八重山高等学校沖縄尚志会(山田勉会長)の第14回尚志会藝能祭が7日夜、那覇市民会館大ホールで開かれた。2年に1度の恒例行事。今回は新石垣空港開港を記念して「図南の翼 飛躍やいま」がテーマ。八重山の各郷友会をはじめ、音楽界で活躍する若手アーティストや母校の郷土芸能部らが出演し、来場した人たちが多彩な舞台を楽しんだ。
第1部は八重山の伝統芸能の舞台。「赤馬節」「鷲ぬ鳥節」「かたみ節」「安里屋節」を山里恵子、岸本えみ子、本盛美奈子の各舞踊研究所のメンバーが披露。卒業生の糸満文花さんが「月ぬまぴぅろーま節」、山田武さんが「とぅばらーま」をそれぞれ熱唱した。
第2部では、若手の宜保和也や横目兄弟が出演し、島唄など独自の舞台で魅了。郷土芸能部は部員18人が八重山舞踊を演じ、躍動感あふれる現役高校生の舞台に観客から盛大な拍手が送られた。
在沖の石垣、与那国、小浜、白保、竹富、黒島の各郷友会は地域に伝わる伝統芸能で島々の暮らしを表現した。このうち、石垣市郷友会は旧盆アンガマを舞台で再現、翁(ウシュマイ)と媼(ンミー)の珍問答が会場の笑いを誘った。
最後は、実行委メンバーと出演者が舞台に勢ぞろいし、来場者とともに校歌と行進曲を合唱して母校の発展を願った。