2014年度石垣市長杯中学生英語弁論大会(石垣市主催)が28日、市民会館中ホールで行われ、5校から15人が出場、英語で熱弁を振るった。内容、英語力、表現、質疑応答の4部門の総合点で審査した結果、1位に東大浜諭君(石垣中3年)、2位に前三盛ひまりさん(石垣第二中3年)、3位に小菅志温さん(伊原間中3年)が選ばれた。3人は8月の第4週前後の10日間、姉妹都市のハワイ州カウアイ郡に派遣される。
生徒ら15人は石垣島や石垣市に関係のあるテーマを選び、それぞれ思うことや感じたことを3分以内で発表した。
1位の東大浜君は、「伝統音楽の重要性について」を演題に八重山の代表的な叙情歌「とぅばらーま」を歌を交えて紹介、「伝統芸能を継承していくことはとても重要なこと」と訴えた。
東大浜君は「父がブログでとぅばらーまなどの伝統文化について書いており、すごいなと思っている。僕も三線を練習しており、カウアイ郡では互いの文化を教えたりしたい」と話した。
2位の前三盛さんは「踊りの里、石垣島」をテーマに豊年祭や種子取祭に参加する祖母の影響で舞踊を習い始めた体験を紹介、「石垣島の踊りを通してハワイの人々と交流し、石垣島と世界を結ぶ懸け橋になりたい」と結んだ。
3位の小菅さんは「自然と人と仕事」と題し、「石垣島の素晴らしい自然について、次の世代のためになるような何かを書いてみようと思っています」と発表した。
審査委員会(知名淳子委員長、3人)の知名委員長は「年々レベルが上がり、自分の思いを英語で伝えようという意欲が高まっていることをうれしく思う」と講評した。
3人は市の事業でカウアイ郡に派遣され、ホームステイをしながら地元の中学生と交流を行う。