県八重山事務所と石垣市は、4連休や夏休み期間に集団飲食などを自粛するよう呼び掛けている。20日夕、量販店2カ所で市民にチラシを配布した。県飲食業生活衛生同業組合八重山支部(浦﨑英樹支部長)も美崎町を巡回、県緊急事態宣言下での感染拡大防止対策の徹底を飲食店に求めた。
八重山保健所管内での感染状況は4日連続で新規感染者ゼロとなり、直近1週間でも1人と落ち着きをみせている。一方で今後、連休や夏休みを迎えることから集団での飲食、島外での接触などから感染が広がることを懸念する。
県は飲食に関する六つのお願いとして▽外での飲食は午後8時までに▽店では酒類・カラオケ設備の提供を求めない▽認証店など感染防止対策がなされた店を利用する▽路上・ビーチ・公園など外で飲酒はしない▽会食は同居の家族など少人数で楽しむ▽店の求める感染防止対策に協力する―よう求めている。
県と市の職員計9人がマックスバリュやいま店とタウンプラザかねひで石垣市場でチラシを配布した。八重山事務所総務課の笠原宗一郎課長は「現在は市民の協力で感染を抑えることができている。昨年もことしも連休明けに感染者が大幅に増えた。市民や来島客には普段会う人以外との会食を自粛してもらいたい。連休中がヤマ場。理解と協力をお願いしたい」と話した。
飲食業組合の浦﨑支部長ら役員3人は美崎町の店舗を回って文書を配布。「市内の感染者減少は、飲食業界の感染拡大予防対策の徹底した努力によるもの。さらなる対策をお願いしたい」と求めた。浦﨑支部長は「観光客も感染対策を取っている店舗の利用をお願いしたい」と要望した。