人口規模が似た自治体同士が決められた日、時間内に15分以上の運動やスポーツを行った住民の参加率を競う市民参加型のスポーツイベント「チャレンジデー」が28日、全国一斉に展開された▼初参加した石垣市は、参加5度目の埼玉県秩父市と対戦。石垣市は全人口の27・95%に当たる1万3613人が参加したが、秩父市の参加率67.6%、参加者4万5221人の前に完敗した▼今回のイベントは「運動のきっかけづくり」が主な目的。負けたとはいえ、今回1万3000人の市民が参加した意義は大きい。日ごろ運動から遠ざかっていた市民も爽やかな汗をかき、運動することの爽快さを感じたことだろう▼市健康福祉センターがまとめた石垣市の12年度特定健診(40~74歳対象)では、受診者の23%が肥満という結果がでた。特に男性は33.9%と高く、男女とも年齢が上がるにつれ肥満度が上昇している実態がある▼肥満解消には「運動が一番」。市民だれもが認識し、必要性を感じていることだろう。だが、それを行動に移せない。行動しても長続きできないところに、継続的な運動の難しさがあろう▼今年始めて実施されたチャレンジデーが、市民が何らかの形で体を動かすきっかけとなり、次回、1年間の確かな成果を確認できることを期待したい。(下野宏一)
↧