石垣市公共下水道事業で桟橋通りから東側の登野城、八島町、真栄里、平得の4地区をカバーする八島町汚水中継ポンプ場は26日、登野城漁港近くの市有地で起工した。市は今後、ポンプ棟の機械プラント工事も発注し、2016年4月の運転開始を目指す。石垣西浄化センターに汚水を圧送するポンプ施設は今回の建設で3カ所目。下水道事業で予定しているポンプ場施設がすべて整備されることになる。
下水道事業の予定処理区域690.7㌶のうち、八島町ポンプ場の範囲は東部の約350㌶で、対象人口は約1万7000人。下水道課は、八島町から4号線以南の75㌶で国交省の認可を受けており、ポンプ場の整備と並行してポンプ場から浄化センターに圧送する幹線、各家庭から幹線につなぐ枝線などの面整備も進めていく。
予定処理区全体では23年度の完了を計画している。
八島ポンプ場は、沖縄電力登野城配電塔南側の市有地1390平方㍍に建設される。地下2階、地上2階の構造で、汚水ポンプのほか、汚水流入施設、沈砂池施設が整備される。10㍍以上の津波にも耐えられるよう対策を講じる。
起工式で中山義隆市長は「観光客は美しいサンゴやエメラルドの海を求めて来島しており、公共水域の水質を保全するためには下水道事業が不可欠。登野城や八島町などで供用開始されれば接続率も向上し、水質保全が向上すると確信している」とあいさつした。
建設工事は、市から委託を受けた日本下水道事業団が発注。フジタ・前木特定建設共同企業体が6億5880万円で請け負っている。