【西表】八重山郡内の糖業のトツプを切り西表糖業(上原直彦社長)の今期操業が5日、始まった。今期は収穫面積約170㌶、10㌃当たりの単位収量6・626㌧で、生産量は約1万1260㌧を見込んでいる。操業終了は来年4月11日を予定している。
同日午後4時から関係者を招いて工場内で行った製糖開始式で上原社長は「4月11日までをめどに1万1000㌧のサトウキビを原料に1600㌧の黒糖を製造する。安全操業、無事故で安心安全な黒糖作りを」と話した。
西大舛髙旬町長は「集中脱葉機も稼働し、原料も増産されている。工場、農家、行政それぞれの役割を果たして西表島の黒糖は素晴らしいと言われるよう頑張ろう」と激励した。
農家の人手不足の一助となる集中脱葉機とハーベスターの稼働で、原料が途切れることがなくなり安定した操業が可能となっている。
西表島サトウキビ生産組合の石原和義組合長は「原料のサトウキビは3年連続の豊作型。初めての脱葉施設が順調に稼働するよう見守っているが、原料製造ラインでトラッシュを取り除く作業など、いまだ人手不足」と話した。