真乙姥嶽拝殿の棟上げが完了した29日午後、同嶽で上棟式が行われ、拝殿新築事業期成会(入嵩西正治会長)や新川字民らが棟上げを喜び、上棟以降の工事の安全と完成後の無事を願った。
式では、大工の宮良善嘉さん(83)と漢那憲吉さん(63)が屋根頂部の横架材である棟木を取り付けた後、期成会役員と宮良さんが建物の四方の柱に米と塩を撒き、酒で清める「四方固めの儀」を行った。
式には、新川地区地域福祉ネットワークのメンバー27人も参加した。
入嵩西会長は「皆さまの浄財で棟上げ式を行うことができた。この日が待ち遠しく、皆さんの思いが天に通じていい天気にも恵まれた。誇れる場所となるように見守りたい」と述べた。
拝殿は、コンクリート造躯体と木造小屋組屋根、沖縄在来赤瓦ぶきのハイブリッド混構造。赤瓦屋根は30~40年でふき替えを予定しており、砕石して境内で再生利用することになっている。
同期成会は、11月2日からふき始める瓦の裏面に記名などを入れる「一口瓦の寄進」を募集している。瓦1枚(1口)1000円で、1500口を予定。個人、法人、団体を問わず、何口でも寄進可能。瓦は同嶽の屋根に使用し、金額は寄付金として活用する。寄進は11月5日までの午前9時から午後5時、同嶽で受け付ける。
■共和の大底代表と前社長が高額寄付
真乙姥嶽拝殿新築に
真乙姥嶽拝殿の上棟式には、新川で生まれ育った㈱共和の大底英一郎代表取締役(57)が訪れ、前社長の次太郎さんと各50万円の計100万円分の目録を、同拝殿新築事業期成会の入嵩西正治会長と入嵩西純副会長に手渡した。
大底代表取締役は「拝所をはじめ新川の皆さんのおかげで人間としても会社も成長できた。感謝を込めて恩返しさせていただきたい」と述べ、入嵩西会長は「高額の寄付をいただき、お礼を申し上げたい」と感謝した。