沖縄振興開発金融公庫と独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)沖縄貿易情報センターなど4団体共催による「グローバル人材セミナーin八重山」が25日、石垣市内のホテルで開かれ、専門家らが地元企業の代表らに外国人材の活用と定着についてアドバイスした。
海外展開やインバウンド対応を推進する事業者を対象に企画。JETRO新輸出大国エキスパートの佐藤広明氏と中野美夏子氏がそれぞれ「高度外国人獲得・活用のポイント」、「組織内の異文化コミュニケーション」をテーマに講演した。
このうち佐藤氏は、九州経済産業局が留学生に行った実態調査から日本での就職先を検討する際に重視する点として▽優れた技術や能力を身につけることができる▽母国と日本をつなぐ仕事ができる▽学校で学んだことや自分のスキルを生かすことができる—ことを挙げ、「賃金はあまり大きな位置を占めていない」と指摘。
その上で外国人材獲得のための留意点の一つとして、求める人材要件を決めるよう助言、「人手不足だからといって誰でもいいというのでは、外国人材の心をつかめない。どのような専門性の業務を外国人にさせたいか明確にし、整理した上で獲得に臨む必要がある」と話した。