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全体協議も平行線 与那国町議会

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議長選出をめぐり、開会から4度目の全体協議に臨む与党議員(左側)と野党議員=23日午後、町役場

 【与那国】議長選出が難航している町議会(定数10)は21日、これまで継続していた議長選を一時取りやめ、開会以降4度目となる与野党の全体協議を行った。与党側は議員の総辞職を提案したが、野党側は慣例に沿って与党議長を求めて協議は決裂。その後、与党側は議長の2年交代を条件に先に議長を選出する案を提示、野党側は持ち帰って支持者と協議した結果、受け入れない方針を決めた。与党関係者は「町長も与党議長の選出に理解を示し始めている。野党との条件次第」と明らかにし、事態打開の見通しを示唆した。

 この日は午前10時の開会と同時に野党系の與那覇英作氏が、海外出張から帰任した外間守吉町長を交えて今後の対応を協議するよう与党側に求めた。与党議員は「町長は関係ない、協議する必要はない」と拒否したが、別の与党議員が「野党も同じように(打開策を)協議するべきだ」と応じて午後2時まで休会。

 与党側は、外間町長と金城信浩副町長も同席して祖納の事務所、野党側は野党議員の自宅で話し合った。

 再開後は議長選挙を1回行い、与党の前西原武三氏と野党の崎元俊男氏が5票の同数で並び、地方自治法に基づいたくじ引きで当選者となった崎元氏が辞退。総会数は78回。終了後に全体協議を開いた。

 協議で議員の総辞職を申し入れた与党側は「支持者からも出直し選挙を求められている。議長選でも決まらないので、議会を解散して再選挙で新たに民意を問うべきだ」としたが、野党側は「本末転倒、道義がない。与党から議長を出す慣例がある。辞職するなら与党5人が辞めればいい」と反発するなど、議論は平行線。途中、与党議員が野党議員に「アホ」と発言するなど、感情的になる場面もあった。

 閉会後、与党と意見交換した外間町長は報道陣の取材に「与党が議長を引き受けても良いという意見があるが、野党多数で進んだ過去の議会運営を総括すべきだ。矛先が私に向けられるのはおかしいが、与野党で調整を続けているので進展があると思う」と答えた。


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