一般社団法人八重山青年会議所(兼盛博文理事長)主催の「宇宙フォーラム」が21日午後、石垣市内のホテルで開かれ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)国際宇宙探査センターの佐々木宏センター長が今後の宇宙との関わりについて講話した。
佐々木氏は世界中で活発になっている宇宙開発や国際宇宙探査、社会生活に必要な情報インフラ整備などをテーマ別に紹介。
2016年に国会が宇宙基本計画を閣議決定して宇宙政策を全面的に打ち出していることに触れ、「宇宙開発では人類の活動領域の拡大や知的資産の創出、人間生活への実利用を含めて宇宙から地球を観測し、気象予測や防災と危機管理、地球資源や環境の把握を可能としている」と必要性を語った。
また、9月22日に探査機「はやぶさ2」が投下した探査ロボット2台が小惑星「りゅうぐう」に着陸して観測活動を展開している報告に合わせて、火星が将来の有人星として重要な星に位置づけられていることについて、「世界から最も注目されている火星の調査も含め、太陽系探査は生命の起源と地球の成り立ちを解明する重要な手がかりになる」と期待した。