▽…議長が決まらない与那国町議会の“姿”がワイドショーで全国放送され、県外から町役場へ抗議の電話が相次いだ。男性職員は「議会の話なので町側に抗議されても…」と困惑。ある町議は「背景を知らずに、面白おかしく報道されることには不満」と話す。与野党の姿勢には支持者の意向も反映しているが、このままでは地方自治が崩壊する。何とか対話の道筋を模索できれば。
▽…八重山特別支援学校で、高等部の生徒を対象に、企業から講師を招く講話が初めて行われた。講師を務めた太洋リネンサプライ㈱の三木誠さんによると、同社には同校の卒業生10人が働いており、優秀従業員として沖縄県知事表彰されたケースも。ことしの夏休みにアルバイトを経験した在校生もおり、働いて得た初めてのお金で自転車を購入したとのこと。自立を夢見る子どもたちの素直な目が光った。
▽…「創造農村ワークショップin石垣島」で有識者らが八重山古典民謡の発信についてパネルディスカッションした。他のパネルディスカッションでも陥りがちだが、討議と言うより、ほぼそれぞれの意見を述べて終わり、という具合。運営側が事前に対立する論点を整理して提示するなど、ひと工夫でより有意義な進行にならないだろうか。