【与那国】９月定例与那国町議会（定数10）は16日、12日目の議長選挙を行ったが未決で閉会した。膠着（こうちゃく）状態が続くなか、この日は与党側が野党側に歩み寄り、全議員を交えた全体協議を６日ぶりに行ったが、議論は平行線のまま決裂した。議長選は４回行われ、総回数は58回に上った。
協議に出席した町議によると、休憩中に与党議員が今議会で外間守吉町長が上程を予定していた教育長同意案件に野党の賛同を交換条件に与党から議長を選出する可能性に触れた。
これに対して野党側は「外間町長の４期目を支援した幹部を登用することは選挙功労。譲れない」として反発した。
互いに落としどころはなく、繰り返される議長選に対して議員の疲労感は色濃く、野党議員は「（議長選が）堂々めぐりなので与党側から週末まで休会を求める声があったが、それはできない。町長が戻る23日に動きがある可能性が高い」と話した。
この日の議長選は午前10時の開会から昼休憩を挟み、午後４時前の閉会まで続けられ、与党の前西原武三氏と野党の崎元俊男氏が５票ずつの同数後、地方自治法に沿ったくじ引きで両氏が２回ずつ当選したが、互いに辞退した。
町議会は17日午前10時に開会して議長選を行う。