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西表島住吉地区 入植70周年の節目祝う

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感謝状を贈られた入植1世の功労者たち=14日午後、住吉公民館前広場

 【西表】西表島住吉地区の入植70周年記念式典・祝賀会(同記念事業実行委員会主催)が14日午後、住吉公民館前広場で盛大に行われ、地域住民や来賓、八重山在下地郷友会など約150人が出席して節目を祝った。式典では同地区の開拓の歴史を振り返り、アララガマ精神でこの地を切り開いた入植1世14人、記念事業への高額寄付者1個人、14社に感謝状が贈呈された。住吉開拓物語も上演され、最後はにぎやかなクイチャーで会場が一つになった。

 式典で平良功一委員長は「入植1世たちの不屈の精神がパイン産業を確立させ、2世が継承し本土からの移住者も積極的に受け入れた。農業、畜産業、観光業も八重山を代表する産業に築き上げ、70周年を機に次世代へ住吉のさらなる発展を託したい」と式辞。

 来賓祝辞で西大舛髙旬竹富町長は「住吉地区はパイン産業の先駆的な役割を果たし、農業の振興発展に大きく貢献。先人たちの苦難や功績はアララガマ魂と団結力のたまものだ」と述べた。

 この後、山城秀史八重山事務所長、長濱政治宮古島市副市長も祝辞。

 祝賀会では住吉婦人会の豊年の唄、青年部の余興、狩俣幸奈さんのデンサー節、上原地区青年会のエイサーなどが披露され、会場を盛り上げた。

 入植1世の根間トシさん(90)は「入植当時は、食糧難でソテツなどを食べていた。ここまで集落が発展し本当に幸せ。入植して良かった」と感慨深げ。

 1982年に東京から移住後、公民館長も務め、住吉地区の旗頭製作にも携わった宮城和雄さん(69)=福岡県出身=は「本土移住者も受け入れてくれる器の大きさが住吉の良さ。私も文化発展にため、旗頭製作に関わることができうれしい」と振り返った。

 住吉地区は1948年10月、宮古郡島政府の移民計画で当時の宮古郡下地町から31人が入植。宮古郡島への復興木材確保のため、47年に船浮地区へ派遣された伐採隊の食糧補給という重大な任務を負い、食糧難やマラリアの恐怖と戦いながらジャングルを開拓、集落の基礎を築いた。入植日は先遣隊の与儀喜昇団長ら9人が月ケ浜に上陸した10月11日。

 感謝状受賞者は次の皆さん。

 ▽功労者=平良マサ、洲鎌ツル、池村シズ、仲里ヒデ、平良功、根間トシ、根間栄寿、与儀節子、池村正雄、池村貞、川満ヨシ、平良キク、根間ヒサ、池間芳蔵▽高額寄付者=川満栄長、㈲タイムトンネル(金田英明)、居酒屋がじゅまる(仲里恵孝)、民宿パイン館(池村直子)、西表島ふる~つらんど(根間智夫)、㈲池村建設(池村兼信)、ますみ農園(川満真寿美)、㈲イルマーレウナリザキ(仲里一也)、㈲安永観光(森田安高)、㈲ダイビングチームうなりざき(大島佐喜子)、農園ファイミール(池村健一)、平良牧場(平良功一)、アララガマ農園(池村英勝)、西表パイン園(川満弘信)、スーパー八重(池間正幸)


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