外国人観光客に対応できる人材を育てるため、市民に無料で語学を教える石垣市の事業「観光外国語講座」（市観光文化課主催）の中国語入門・初級クラスが13日、始まった。市内の観光関連業従事者など21人が受講。中国語検定受検を目標に、同日から約５カ月、全10回、約30時間の講座を通して中国語の発音や日常会話、文法などを学ぶ。初回の同日は夕方から大浜信泉記念館で、中国語の基礎となる五つの発音「声調」や数の数え方を学習した。
同事業は、観光関連事業者の語学力を高め、増加する外国人観光客の受け入れ態勢を強化する目的で２０１４年から行われており、ことしで５回目。教材費は自己負担で受講は無料。
講師の林華代さんは開講にあたり「中国語は文法がシンプルで、漢字が日本語と共通しているので日本人にとって最も学びやすい他言語。最初に最大の難関である発音を習得できればあとは楽なので、いっしょに頑張りましょう」と激励した。
講座に参加した市内米原の焼き物工房で働く男性（44）は「最近は中国語圏のお客さまも増えている。今は英語を使って対応しているが、ありがとう、とか簡単な言葉でも先方の母国語で伝えることができれば、喜んでもらえるかなと思い、受講することにした」と参加の動機を語った。
書店販売員の遠藤園子さん（43）＝真栄里＝は「中国語圏のお客さまが何を購入したがっているのか分かるように、ちょっとした会話ができるようになりたい。勉強を頑張って、検定にも挑戦したい」とやる気を見せた。