「人生100年時代、事業を継続して働き方を変革する!」と題した経営者、人事総務向けのセミナー(沖縄県産業振興公社主催)が11日午後、八重山合同庁舎で開かれ、郡内の各業種から17人が参加した。講師にナレッジネットワーク㈱の森戸裕一代表取締役社長を招き、業務・組織改革のポイント、効果的な人材採用方法、人財の定着・離職防止について学んだ。セミナーは県が委託する生涯現役スキル活用型雇用推進事業の一環。
セミナーは、森戸氏の話しについてグループ別にワークショップ形式で進められた。
森戸氏はタブレット端末やスマートフォンなどの「道具」を活用した仕事の効率化を紹介。加速する人工知能(AI)時代について、「コンピューターに任せる仕事と、人に任せる仕事をすみ分けし新たな仕事を見つけ時代を先読みした人材育成が必要」と強調。コンピューターの得意な情報処理能力に対抗する、正解のない面白い発想「情報編集能力」についても解説。
中小企業だからこそ取り組みやすい働き方の変革ポイントとして▽人材不足を補う兼業・副業・テレワークなど多様な働き方の導入▽業務プロセスを見直して仕事の細分化、プロジェクト化を取り入れた管理手法▽経験を積ませ社員の考える力を引き出す。ペア就労やメンター制度の導入—などを挙げた。
セミナーは11月上旬まで県内3カ所で実施される。