石垣市に寄港したクルーズ船としては最大となるオランダ船籍の「フォーレンダム」(6万1214㌧、全長237.9㍍、乗客定員1440人、乗組員数647人、客室数720室)が9日午前、石垣港にお目見えした。韓国、佐世保、横浜を経由してから寄港したもので、乗客約1250人の多くが下船し、島内観光やグルメ、ショッピングを楽しんだ。
到着に合わせて、岸壁では市や同協会が歓迎セレモニーを行い、大川の婦人有志でつくるパナ・パナ会が郷土芸能で乗客らを出迎えた。
漢那政弘副市長は「多くの観光客を連れてきていただき、感謝する。八重山は自然の宝庫で世界有数のサンゴ礁が広がっている。石垣島の風土、食、文化を堪能してほしい」とあいさつ。
ミス南十字星の東内原真子さんから花束を受け取ったバイジェン・ヨハン船長は「多くのお客さまが下船して観光を楽しんでいる。我々船員も石垣の自然や文化を楽しみたい。また機会があれば、すぐにでも寄港したい」と述べた。
観光を終えた池田シヅさん(81)=東京都=は「天気も良くて、楽しんだ。食べ物もおいしかった」。海のない群馬県から参加し、川平湾やバンナ公園などを訪れた清水東吉さん(65)、尚子さん(57)夫妻は「自然が豊かでいいところ。海なし県民としては、周囲を海で囲まれてうらやましい。住みたいくらい。親切な人も多かった」と石垣島を満喫したようだ。
同船は、同日午後5時に基隆に向けて出港した。