石垣市内の保育担当・保育士が一堂に会し、保育現場の実態や課題について共通理解を図り保育の資質向上につなげようと「2018年度第2回預かり保育担当者及び認定こども園保育士研修会」(石垣市主催)が11日午前、市役所で開かれ、16人が小学校就学前(10月~3月)「アプローチ期」と呼ばれる時期の年長児の預かり保育活動について協議した。
こども未来局子育て支援課指導主事の小濵美智氏が、事前アンケートを基に各園の保育内容を紹介。▽地域資源の活用、お仕事見学、図書館見学の実施▽生活リズムの確立(午睡無し、手洗いうがい、着替え等)▽掲示物の利用(時間を意識)▽生活や遊びの中で数量への取り組み(分ける、数える)▽トラブル時の対処法(子ども同士の解決、気持ちの立て直し)—などを報告。「午後の保育はただの預かりでない。家庭的な雰囲気も持ち、地域の資源を活用した教育活動を週案に組み込んでほしい」と意識づけを求め、子どもの日々の成長を保護者と共有する必要性も強調した。
この後の四つのグループに分かれての協議では、子どもが自ら考え答えを見つけ出す「主体性の尊重」や、周りの資源を活用した取り組みについて意見を出し合い、「トイレ掃除を主体的に取り組ませることで、思考力の芽生えや時間の見通しが立てられるようになった」、「数量や図形、文字への関心を持たせるため、計量器を使いおやつの分量を量っている」、「自然との関わりを深めるため、地域内の自然環境施設に通う」などが発表された。