八重山公共職業安定所(寺島浩代所長)は9日、8月の八重山の有効求人倍率が前年同月を0・29ポイント上回る1・86倍となり、平成に入って最高値を更新したと発表した。有効求人倍率の上昇はことし2月から7カ月連続、1倍を超えるのは2014年12月から45カ月連続。同安定所は八重山の雇用動向に対してマイナス要因がないことから、引き続き堅調な推移を見込んでいる。
■職安、堅調な推移見込む
8月の月間有効求人数は前年同月215人(17・6%)増の1439人で2016年3月の1461人に次いで過去2番目に高かった。月間有効求職者数は同月比5人(0・6%)減の775人。
一方、新規求人数は同月比45人(9・3%)増の530人。年度内に500人を超えるのは4、7月に続いて過去最多の3回目となり、求人数の拡大が続いている。新規求職申込件数は197件で前年同月から2件(1%)減少した。
新規求人数で前年同月から増加した産業は、農林漁業13人(10人増)、製造業37人(18増人)、医療・福祉117人(26人増)など。減少したのは宿泊業・飲食サービス業147人(52人減)など。
正社員の求人数は139人で前年同月から15人(12・1%)増えた。
寺島所長は「新空港開港後、観光産業からの波及効果が宿泊業と飲食業を中心に持続している。月間有効求人数の伸びが求人倍率を引き上げている」と振り返った。