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玉城知事が初登庁

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1階ホールや吹き抜けに集まった職員や県民に、手を振り笑顔で応える玉城デニー氏=4日午前、県庁県民ホール

 【那覇】翁長雄志氏の急逝に伴う9月30日投開票の知事選で、過去最多得票で初当選を果たした前衆院議員の玉城デニー氏(58)が4日、公務を開始した。同日午前、県庁に初登庁し、多くの職員や県民に出迎えられた。当選証書を受け取った後、選挙で最大の争点となった米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題について「万事これからだ。しっかり地に足を着けて頑張っていく」と決意を新たにした。任期は2022年9月29日までの4年間。復帰後8人目の知事となる。

 玉城氏は会見で、基地問題について「政府は今なお普天間か辺野古かと県民に負担を付け替えて新たな犠牲を押し付けようとしている。心ない分断を乗り越えるため、翁長知事の遺志を引き継ぎ、今こそ県民が心を一つにして、誇りある豊かな沖縄を実現していく必要がある。辺野古新基地建設の阻止に向けて全身全霊で取り組む」と述べた。

 玉城氏は、子どもの貧困対策を最重要政策に位置づけており、「行政と民間の幅広い支援体制を構築するとともに、子育て世代包括支援センターを全市町村に設置し、子どものライフステージに沿った切れ目のない支援に取り組む」との方針を示した。

 経済振興については「自立型経済の構築に向け、好調な経済をより一層発展させ、アジアのダイナミズムを取り入れて沖縄の可能性を引き出すとともに沖縄の豊かな自然、独自の歴史や文化などのソフトパワーを生かし、各種施策を展開する」と述べた。

 玉城氏は午前10時すぎ、濃紺のスーツに身を包み、イメージカラーのオレンジのネクタイを締めて初登庁。県庁正面玄関で、謝花喜一郎、富川盛武両副知事に出迎えられ、女性職員から祝福の花束を受けた。県民ホールは、吹き抜け3階まで大勢の職員や県民で埋まり、玉城氏は手を振りながら晴れやかな笑顔で応えた。


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